「(本当に帰ってきたんだ……)」
「(海に沈む夕陽はあの頃のまま変わってない。懐かしいな)」
「(でも、よく行っていたお菓子屋さんはコンビニに変わってる)」
「(変わらないものもあれば、変わるものもあるよね)」
「(ちょっとお散歩してみよう)」
「(あれ? こんな道あったっけ?)」
「(どうしよう。迷っちゃったかも……)」
「(なんだろう、あの建物)」
「(近づいてみよう。人がいたら道を聞けるかもしれない)」
「(教会、かな。ツタと雑草で、よくわからないけど……)」
???
「そこに何か用、かい?」
「え……」
???
「その教会に入りたいんだよね?」
「今は鍵がかかってる。中には入れないのさ」
[タッチ] 巻島裕介(友好↑/愛情↑)
「ごめんなさい、わたし、道に迷ってしまって──」
???
「オレに謝られても困るんだが……」
「……! おまえ……」
「(どうしてだろう、懐かしい感じがする……)」
「えっと……この教会の人じゃないんですか?」
???
「クハ、まったく違うショ。オレはただ……約束をしてたんだ」
「約束?」
???
「あぁ。けど、もういいや。……そろそろ暗くなるから送ってく」
「いいの? ありがとう」
・
・
・
???
「ほら、ここっショ。おまえの家」
「うん、ありがとう。でも、どうしてわたしの家、知ってたの?」
???
「……さァな」
「?」
「えっと……あの、またどこかで」
???
「……約束、ショ」
「えっ?」
???
「いや、なんでもねェ。ただの独り言だ。じゃァな」
「(不思議な雰囲気の人……)」
「(でも、なんだかちょっと素敵だったかも)」
・
・
・
「(ここ……さっきの教会だ)」
???
「もういいかい?」
???
「まぁだだよ」
???
「もういいかい?」
???
「もういいよ」
「(そうだ……昔、よくここでかくれんぼしたっけ……)」
???
「みーつけた」
???
「みつかっちゃった。早いなぁ、ユウくん」
ユウ
「キミはいつもここに隠れるから」
「(遊んでいた相手は…ユウくん。」
「(笑うのがうまくなくて……)」
「(でも、いつだって優しい顔をしてくれた)」
「(1つ上なだけなのに、お兄ちゃんみたいで……)」
「(こうやってすぐにわたしを見つけてくれた)」
ユウ
「次はボクが隠れる」
「うん!」
「もういいかい?」
ユウ
「もういいよ」
「…………。」
「…………?」
「…………ユウくん、どこ……?」
「…………ユウくん……」
ユウ
「しょうがないなぁ……ココだよ」
「あっ、いた! 消えちゃったのかと思った……よかった」
ユウ
「はかくれんぼがヘタだなぁ」
「仕方ないから、ボクが鬼になるよ」
「ここでを探すときはボクが絶対に見つけてあげる」
「本当?」
ユウ
「うん、約束するよ」
・
・
・
ユウ
「そんな……ウソでショ?」
「もうここに来られないなんて……」
「(そうだ、わたしの引っ越しが急に決まって……)」
ユウ
「本当に、行っちゃうの?」
「うん……」
「でも、大人になったら、絶対に戻ってくる!」
「ユウくんに会いに……」
「そうしたらまた、見つけてくれる?」
ユウ
「……」
「…………」
「うん、約束するよ」
「指切りげんまんウソついたら針千本のーます、指切った」
「ねえユウくん、これ……」
ユウ
「何これ? お花?」
「うん。お願いが叶う花なんだって」
「また会えますようにってお願いを込めて、渡してもいい?」
「妖精さんの鍵……」
「わたしたちをつなげてくれる鍵」
ユウ
「……うん」
「絶対に戻ってきてね。絶対───」
・
・
・
「!?」
「(そうか、夢だったんだ……)」
「(ユウくん、懐かしいな……)」
「あれ? もしかして、昨日の男の子………」
「あ、いけない!遅刻しちゃう!!」
・
・
・
ストレス0
学力50
運動50
流行50
リッチ度100
芸術50
気配り50
魅力50
「さて、と……髪も制服もOK!忘れ物も、なし!」
「今日からわたしも高校生。はりきって行こう!」
「外はいい天気! わたしの高校生活、いいこと、ありそ───」
「……!?」
???
「おっと」
[タッチ] 巻島裕介(友好↑/愛情↑)
「悪ぃ」
「あっ、昨日の……ユウくん?」
巻島
「……!?」
「ようやく思い出したかよ」
「戻ってきてたんだな」
「うん。宣言通り、大人になって帰ってきたよ」
「ユウくんがまだこっちにいてよかった」
巻島
「……つか、ユウくんてのヤメろ。恥ずかしいショ」
「えっと、何て呼べばいいかな?」
巻島
「フツーに巻島でいいショ。オレ一応先輩だぞ?」
「あ、そっか。同じ制服……ってことは、総北高校?」
巻島
「あァ、そうみたいだな」
「入学式って上級生も出席するの?」
巻島
「いや、オレは部活の練習に行くとこだ」
「そうなんだ。一緒に行ってもいい……ですか?」
巻島
「? ああ、先輩だから敬語か……おう」
「巻島さん、変わりました、ね」
「髪の色もだし、背も……当たり前だけどわたしより高くなった」
巻島
「おう」
「おまえは……ぜんぜん変わんないショ。会ってすぐに分かった」
「ええ、それはそれで、なんかなぁ……」
巻島
「それより急がなくていいのか? 入学式」
「わっ、ホントだ! ユウくん、またあとで!」
巻島
「だからユウくんて呼ぶなっつの!」
「……ったく。」
「あーよかった、間に合ったぁ」
???
「わーお、カワイコちゃん、発見……♡」
「チャオ! アタシ、花椿カレン。4組。」
「(わ……きれいな人……)」
「あ、わたし、。同じ4組だよ。よろしくね?」
花椿
「偶然逢ったのにまさか同じクラスなんて…!運命感じちゃう」
「ホントだね! 入学式始まる前に教室で集まるんだよね? 一緒に行こう?」
花椿
「うん! あ、でもちょっと待って」
花椿
「中学からの友達がいて……その子も同じクラスだから、待ってからでもいい?」
「うん、もちろん!」
花椿
「ありがと、バンビ!」
「バンビ…?」
花椿
「そう、アンタのこと」
花椿
「なんかさぁ、こう、キョロンってしてる感じ?」
「ピッタリだと思うの!」
「ちょっと、恥ずかしいな……」
花椿
「いいじゃんいいじゃん! アタシのことはカレンって呼んで?」
「そういえば、花椿ってめずらしい苗字だけど、まさかyagiのデザイナーの……」
花椿
「うん、そんなとこ。遠縁だけどね?」
「じゃあ、ファッションにも詳しいんだ!」
花椿
「まあね? お店もやってんの。はい、名刺。」
「雑貨屋シモン、マネージャー。コーディネーター。モデル……わぁ、色々やってるんだ……」
花椿
「そ。だからファッションの相談はいつでもしてね?」
「お店に来たらちょっと安くするしさ」
「本当? ありがとう!」
???
「カレン、お待たせ」
花椿
「あ、ミヨ! この子、バンビ」
「バンビ、この子、宇賀神みよ」
「もう移動始まりそうだから、話しながら行こ?」
「うん! あ、えっと、です。よろしくね、ミヨちゃん?」
宇賀神
「“ちゃん”はやめて。ミヨでいい」
「バンビは、私たちと同じクラス……」
「えっ? わたし、言ったっけ」
宇賀神
「星に導かれて……私たちはここにいる」
「だから分かるの」
「星……?」
花椿
「この子、占いが得意なの」
「ちょっとシュールだけど、いい子だよ」
「占いもすっごく当たるって中学のときから評判だったんだから」
「そうなの? すごい!」
宇賀神
「恋愛、運勢……本当に知りたくなったら、いつでも相談して」
「うん! そうするね」
花椿
「ねえねえ、入学式終わったらさ、帰りに3人でケーキ食べに行かない?」
宇賀神
「賛成」
「わぁ、楽しそう! 楽しみにしてるね」
・
・
・
「(今日は、疲れたけど楽しかったな……)」
「(カレンとミヨ。そして……ユウくん)」
「(あ、ユウくんて言っちゃ、いけないんだっけ。」
「(巻島さん、巻島さん。なんか少し違和感あるなぁ)」
「(そのうち慣れるかな)」
・
・
・
ストレス0
学力50
運動50
流行50
リッチ度100
芸術50
気配り50
魅力50
「(何をしようかな?)」 投票2種↓
休日の予定は…
投票を締め切りました
2019年7月14日(日)に締め切り、その結果を元にした次話を7月21日(日)までにアップします。
上げるパラメーターや取る行動によって、出現キャラが変わります。攻略可能キャラの確認はこちらよりどうぞ。
結果
休日:みよと遊ぶ
平日:絵を描く
投票結果詳細(休日)
1位:みよと遊ぶ(4票)
2位:おしゃれ、電話、買い物(2票)
3位:雑誌、運動(1票)
投票結果詳細(平日)
1位:絵を描く(5票)
2位:勉強、運動、おしゃれ(2票)
3位:みよと遊ぶ、雑誌(1票)