巻島裕介の体臭を考察 その1


タイトルからしてヤバイのに、ご覧いただきありがとうございます。
突然ですが、この世には「巻島裕介」をイメージした香水というものがあります。Primaniacsというメーカーが出しているものです。都内(N.S. 注:銀座)で何度か展示会を行っていたのと、『弱虫ペダル』を取り扱っているサイトのレポやブログ、ツイッターで登場していることもあるので、ご存知の方もいらっしゃるかと思います。

存在は知っているけど、「巻島裕介」の香水がどんな感じかは知らないよって方のために少しだけ説明させていただきますね。具体的に表現するのが難しいのですが、シュッとワンプッシュすると、最初に感じるのは、さわやかな柑橘系。少し時間が経つと、ふんわりと花のような香りが立ち上ってきます。最後は、ほんのりと甘く、けれど甘過ぎない感じが残ります。それはそれは、巻島の匂いなんですね~。ぐふ、ぐふふふふ。巻島の匂い。興奮しますね〜。すみません、私の雑な説明ですとあまりイメージがつかないと思いますので、ちょっとロジカルに見ていきましょう。まず、香りの構成としては以下の通りです。


トップノート(最初に感じる匂い/巻島に会った瞬間の匂い)

 Lemon, Bergamot, Lime


ミドルノート(時間が経つと香る匂い/巻島と一緒にいるときの匂い)

 Rose, Jasmine, Muguet, Lilac, Lavender, Clove


ラストノート(最後に残る匂い/巻島の残り香)

 Powderic, Musk, Amber, Vanilla



この構成が、巻島裕介の匂い。ずっと巻島の匂い巻島の匂いって言ってますが、結局、伝えたいことは何かというと、彼自身がこの香水を使っているわけではない、ということなんですよ。これは「巻島裕介の匂い」の香水なんです。ぐふふふふ。つまり、以下のように考えられると思いませんか?


トップノート
→巻島裕介が使っている日焼け止め/制汗剤などの香り

ミドルノート
→巻島裕介が使っているボディクリーム/オイル/ジェルの香り

ラストノート
→巻島裕介が使っているボディソープ/シャワージェル/スクラブ/入浴剤の香り


うっひょ〜〜〜〜〜!!!! 興奮してきちゃいますね。これ、上手いこと似たような香りの商品を見つけられたら、ナチュラルボーン巻島の香りを生活で生み出せるのでは!?

N.S.の脳内からあふれたワード「ナチュラルボーン巻島の香り」。何でしょう。とっても気持ちが悪いですね! すみません!

それぞれのノートの考察に入る前に、トップノートについて、ひとつ補足を。なぜ化粧水とかガムとかじゃなく、日焼け止めなの? って話なんですが、これまでのPrimaniacsの展示方法(N.S.注:キャラの私服に香水をつけて展示する/制服のシャツに香水をつけて展示する方法を取っていました)から推測すると、体臭っぽい扱いなのだな、と感じているからです。つまり、首から下の香り。となると、顔につける化粧水や口に含むものではないのかなと思い、日焼け止めや制汗剤とさせていただきました。あと、もうひとつは単純に、食べ物まで含めちゃうと、わりと何でもアリになってしまって、照準を合わせきれないからですね。そのため、本文では、身につける、塗るものだけで考察していきます。


さてさて、ここからが本題。


考察の順番としては、巻島が入浴してから日焼け止めを塗るまでの流れで考えていきます。そのほうがイメージしやすくて興奮す、いえ、考察上ふさわしいですから。なぜラストノートにこの匂いが残るのか、というのを考えるためには、この順番がいいと思います。不純な動機なんてそんなそんな……! めっそうもございません。


ということで、最初は巻島のボディソープ、ボディスクラブ、入浴剤と思しきものを探索してまいりましょう。


あらためまして、ラストノートの香りをおさらいすると、


Powderic, Musk, Amber, Vanilla


この4つの成分から成り立っています。こういう成分表って、配合量が多い物から順に並べてあるはずなのですが、初っ端、Powdericって、何ですか、となりました。

他3つは、多少わかるというか、聞いたことがあるなー、程度には認識していたんですよ。Musk。ムスク。よく獣っぽい香りって表現されているやつだったような……でも曖昧だし、と詳しく調べたところ、ジャコウシカの香嚢から抽出したものだそう。次に、Amber。アンバー。これも動物系だけど、ムスクは女性向けでアンバーが男性向けなイメージとか言われてたような……でもやっぱり曖昧だし、と、こっちも詳しく調べたところ、こっちはクジラから抽出された香りなのですね。森と海って感じ〜(すごい阿呆のようなことを言っている気がします)。そして最後、Vanilla。バニラ、うん、これは、どんなに香りに疎い私でも分かります! って感じだったんですが、Powderic。POWDERIC!! 直訳すると「粉っぽい」って、いったい何が配合されているのでしょう。何の精油なのでしょう。

ということで調べてみたところ、どうやらPowdericというのは、そういった成分があるのではなく、香りの系統を指す言葉のようです。

まず、Powdericという精油素材は、見当たりませんでした。いくつか拝読した文献の中にも、インターネットという情報の海の中にも。Powdericという単語をGoogleで検索すると、Primaniacsさん公式サイト、またはそれについて話しているオタクサイト/Twitterしか出てこないのです。たまに海外サイトが引っかかりますが、香水には関係のなさそうなサイト(しかも麻薬系)ばかりでした。そこで、カタカナで「パウダリック」と調べると、日本フレグランス協会のサイト内に「パウダリック」という表記を発見したのですが、世界的には「Powdery」のほうが一般的のようです。Google検索で「powderic fragrance」で検索してヒットするのは90件、「powdery fragrance」でヒットするのは3,910,000件でした(2020年2月17日AM3:00時点)

ということで、Powdericというのは、おそらく日本/日本フレグランス協会(およびPrimaniacs)独自の表現、またはPrimaniacsさんが独自開発した精油なのではないかと推測しております。

では、その「パウダリック」系統の香りとは、どのようなものかというと、「柔らかく、白粉のような化粧品らしい粉っぽさを感じさせる香り(引用元「日本フレグランス協会」)」とのことです。香りのイメージは分かりますが、結局のところ、何の精油がここに分類されるのかというと、トンカビーンズやミモザ、桜の葉などが挙げられていました(参考元「Perfume House」)。そのため、一旦、ここではPowderic=トンカビーンズ、ミモザ、桜の葉いずれかを使用したもの、と定義づけさせていただいた上で、調査をしてまいります。


では配合されているものが分かったところで、実際に存在する商品を見ていきましょう!


まずは化粧品メーカーの推測です。巻島、ちょっと変わった感じのほうが好きなので、商品名が変わっている「LUSH(以下:ラッシュ)」はどうだろう? と考えました。こちらのメーカーは、商品名に「みつばちマーチ」「セクシー・ダイナマイト」「ドラゴンの卵」「ハッピーヒッピー」などをつけています。しかし残念ながら、アンバーやムスクの類を使ったソープやジェルは、現状、作っていませんでした。期間限定品として出ていたことはあるようなのですが、体臭というには、常に使うはず……ということで、どうやら巻島の石鹸はラッシュには売っていないみたいです。


次に、見た目がユニークなものなら、「Savons Gemme(以下:サボンジェム)」などはどうだろう、と思い浮かべました。サボンジェム、こんな感じです。


gemme

宝石っぽい石鹸。これを見て、プライベートでは「綺麗っショー!」って言ってほしいです。でも、小野田とかの前では「ステキだろ」って言ってほしいですね。もしくは、いつもの微妙な笑顔を浮かべてほしい。分かりますかね、これ……。かっこつけ巻島が好きなんです。すみません、少し脱線してしまいました。でも、こっちもラッシュと同じく、フルーツ系の香りやローズ、ハーブなどがメインで、アンバーやムスクの香りが配合されているものはありませんでした。なかなか見つからないなぁ、巻島の使ってる石鹸(この言葉、ストーカー感やばいですね)。


そもそも、どうやら、石鹸やシャワージェルに使われやすいのは柑橘系とかハーブ系の香りで、Powderic, Musk, Amber, Vanillaの系統が配合されることは、なかなかないみたいです。というよりも、この「組み合わせ」が1つになっているものが見当たりません。たとえば、ムスク単体のボディスクラブ(SABON)とか、バニラ単体のシャワージェル(THE BODY SHOP)はあったりするんです。でも、巻島の残り香って、こう、そこまで極端だったり甘ったるかったりしないんです。なんというか、「あ、バニラだ!」とか「あ、ムスクだ!」みたいな感じでなくて、絶妙に何かが組み合わさった匂いなんです。巻島、いい匂いなんですよ。いい匂いなんです、巻島。なので、見当たらないからといって、こう、何か1つの素材に絞った石鹸を選ぶのは違うなって思ってしまうんです。もう少しがんばってみます。

巻島のベースノート探しの旅は長い……。



考えつく範囲で調査をしていたのですが、やはり、この4つ全てが配合された石鹸やジェルは少ないようです。バニラ+他の1つ(バニラとアンバーなど)は結構見つかるのですが、やはり、バニラが極端にキツくて甘ったるかったり、そこに加えてラベンダーやジャスミンが一緒に配合されていて、そっちのほうが目立っていたり。ミモザは単体で使われていることが多く、トンカビーンズやアンバー、ムスクは他のフローラル系と一緒になっているケースばかりでした。うーん、参ったなぁ。と、なかば諦めていたところに、現れたのはこちら! 


AERIN

エアリンの石鹸、ムスクとアンバーの香り。ここに「ベンゾイン」というものが入っています。こちら、所属する系統としては、パウダリー系でもスイート系(N.S.注:バニラが所属する系統)でもない、樹脂系と呼ばれるものなのですが、ベンゾインの説明文やコラム、レビューをいくつか見ると、「バニラに似た甘さ」「ほんのり奥ゆかしいバニラの香り」と書かれていたり、「パウダリーな甘い香り」「香調:パウダリーな」と書かれていたりしました。こ、これだ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!

なんとか、見つかりました。感動です。巻島の石鹸が、見つかりました。捕捉の説明をさせていただきますと、この石鹸は、同じ香りの香水やハンドクリームとセットになっているものも販売されているので、香水的な香りの作りだったことが好影響だったのだと思います。

見た目として、巻島裕介感ないような気もするんですが、巻島って身に着けるもの以外はわりとシンプルなもの好きな気がします。お部屋もそうだし、愛車のTIMEやGIOSも白地にワンポイントの差し色ロゴ。そう考えると巻島裕介らしさがあるとも思います。ただ、AERINは女性向けのメーカーなので、もしかしたら巻島裕介のお母様とかが使ってるのかもしれませんね。髪にはこだわりあるから自分のシャンプーだけど、他は家のやつ使ってる、といった家族の風景。本当にそうだったら、生活感あって良いですね……。ちなみにAERINはエスティーローダー系列のブランド(N.S.注:本社はアメリカのニューヨーク州)で、この石鹸はAmazon Japanだと6,000円くらいです。eBayだと20〜35ドル(2,000〜4,000円)程度。裕福な巻島家らしい感じでいいと思います。

色々調べて、ようやくムスクとアンバーが合わさったのを見つけて、さらにその中に含まれているベンゾインについて調べて納得する答えを得られた私は「巻島、み〜っけ……(ホラー)」となりました。疲れたけど、達成感ハンパない。

色々なバスグッズ会社の商品説明を見て、時に翻訳機を使ったりして、回り道もしたけど、やっと巻島の石鹸が分かった……なんという喜びでしょう。


ということで! 今回の調査結果により、


巻島の石鹸:AERIN Musk Amber Soap


であると判明いたしました!


長々と書いてきましたが、まだ、巻島の残り香が何で構成されているかしか把握しきれておりません。これからミドルノートの香りがどこから来るのか調べてまいります。さぁ、お風呂から上がった巻島は、どんなボディローションやオイルを塗るのかな〜? 次回、ミドルノート編へ続く!!


文責:N.S.




[参考文献]

WEBサイト(ご覧になりたい場合はアドレスをコピペして、頭にhをつけてください)


巻島裕介香水について

ttp://shop.primaniacs.com/?pid=132023817


アロマ関係基礎知識

ttps://perfumerhouse.com/?tid=39&mode=f15

ttps://www.treeoflife.co.jp/library/

ttps://www.aromakankyo.or.jp/


ベンゾインについて

ttps://www.cosy-aromastone.com/new/2017-09-14-201513.html

ttps://megurunanase.hatenablog.com/entry/2018/12/23/180212

ttps://d-nagaya.com/aroma/post-764/


バスグッズメーカー系

ttps://www.sabon.co.jp/

ttps://jn.lush.com/

ttps://www.the-body-shop.co.jp/

ttps://savons-gemme.jp/

ttps://www.aerin.com/

ttps://www.kneipp.jp/

ttps://www.marksandweb.com/


購入参考

ttps://www.amazon.co.jp/dp/B01M2D6ZYG

ttps://www.amazon.com/dp/B01DWQTM0C

ttps://www.ebay.com/p/1642433223


書籍

「AEAJ認定アロマブレンドデザイナー 公式テキスト」

「きほんのアロマテラピー」

「アロマセラピー使いこなし事典」

「最新4訂版 アロマテラピー図鑑」




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