Happy Birthday!
7月7日は巻島裕介さんのお誕生日です。
このサイトを運営しているN.S.が愛して止まない彼ですが、
いったい全体、なぜこんなにも惚れ込んでしまったのか?
冷静に考えて魅力がありあまるので、2巻から順に1つずつ紹介していきます。
巻島、人気投票1位だけど良さが分からないんだよね…という方はぜひ見ていってください。
同士は握手しましょう。同担大歓迎だぜ!!
原作1〜35巻とSPARE BIKE1〜5巻はお持ちですかー!
行くぞ!!!
N.S.
- ミステリアス感(2巻147ページ)
- 腹筋がキレイ(2巻151ページ)
- 教え/説明上手(3巻125ページ)
- 女性とお年寄りに優しい(3巻183ページ)
- イジられ上手(4巻ページ31ページ)
- イジり上手(4巻78ページ)
- 時に爆発する感情表現の仕方(4巻135ページ)
- 照れた顔が可愛い(4巻155ページ)
- 鼓舞上手(5巻10ページ)
- 必殺技デコピン(5巻36ページ)
- スタイルがよい(5巻37ページ)
- 人見知りだけどがんばって話す(5巻39ページ)
- オープンスケベ(5巻41ページ)
- 自分に厳しい(5巻43ページ)
- 来るもの拒まず、去る者追わず(5巻43ページ/49ページ)
- 正解をつくらない(5巻50ページ)
- 他人のケガに敏感(5巻56ページ)
- 待つ(5巻57ページ)
- 個性を重んじる(5巻63ページ)
- 後輩思い(5巻83ページ)
- 精神的負担を軽減してくれる(5巻169ページ)
- 真面目で勤勉な努力家(5巻178ページ)(SPARE BIKE1巻)
- 大事なものは大切に扱う(5巻184ページ)
- どんな天気も楽しめる(7巻165ページ)
- 天然パーマ(7巻185ページ)
- 言葉よりも行動で示す(8巻24ページ)
- ものを褒めるとき具体的(8巻65ページ)
- なんだかんだ付き合いがいい(8巻69ページ)
- 犬を飼っている(8巻115ページ)
- 育ちがよい(8巻116ページ)
- 部屋がキレイ(8巻117ページ)
- 収集家(8巻117〜119ページ)
- 椅子の座り方(8巻129ページ)
- 陰口を言わない(8巻113ページ)
- 人の身心が傷つくのを嫌がる(9巻15ページ)
- 緊張をほぐす時の語尾「ぜ〜〜」(9巻38ページ)
- 人のことがよく見えている(9巻97ページ)
- 分野が違う相手のことも認める(9巻141ページ)
- 山が見えるとワクワクした顔になるとこ(10巻181ページ)
- いざというとき頼り甲斐がある(11巻21ページ)
- ツッコミ上手(11巻29ページ)
- 自分<仲間の自己犠牲精神(11巻63ページ)
- 人が避けたい役を買って出る(11巻70ページ)
- 言葉運び(11巻76ページ)
- 分析上手(11巻121ページ)
- 言い訳/ウソが下手(11巻142ページ)
- 目標にまっすぐ(11巻147ページ)
- 他人の要求に答えようと努力する姿勢(11巻149ページ)
- 表向きは一番信じていないように見えて心では一番仲間を信じている(11巻175-179ページ)
- 感情が高ぶると名前で呼ぶとこ(12巻35ページ)
- 本当に嬉しいことは隠さず伝えるところ(12巻45ページ)
- 余裕なときと真剣なときのギャップ(12巻87ページ)
- 他人のせいにしない(12巻132ページ)
- 常に警戒を怠らない(13巻51ページ)
- 自分を心の中で「裕介」って言うとこ(13巻138ページ)
- 自身で解決しようと奮闘する(14巻69ページ)
- 力でねじ伏せようとしない(14巻79ページ)
- 苦労を表に出さないところ(19巻22ページ)
- ムダな隠し事はしない(20巻11ページ)
- 個人の感情や意志を尊重する(20巻20ページ)
- あきらめない(22巻56ページ)
- 観客の声援を大事にする(23巻45ページ)
- 年下でも敬う(23巻155ページ)
- しょうがないショ!!脚もたなかったんだからァ(27巻132ページ)
- 総北の勝利を涙を流して喜ぶ(27巻155ページ)
- 慣れない場所でキョロキョロしちゃうとこ(27巻167ページ)
- しょげてるときの色気ある表情(27巻174ページ)
- どんどん大人びてゆく様(34巻168ページ)
- 負けず嫌い(SPARE BIKE1巻27ページ)
- 我慢強い(SPARE BIKE1巻33−34ページ)
- 好きなものがブレない(SPARE BIKE1巻11ページ)
- お弁当が庶民的(SPARE BIKE1巻44ページ)
- スリル好き(SPARE BIKE1巻49ページ)
- ときに突拍子もない言動をとる(SPARE BIKE1巻72ページ)
- 自転車思い(SPARE BIKE5巻114ページ)
- 顔がいい(全体を通して)
- すべて
初登場時の巻島、顔が違すぎますね…? 上まつげまでバッサバサ。長さってよりボリュームがたっぷりの感じ。ホクロも不安定。でもいいの、好きだから。
さて「弱虫ペダル」として、この話までは、弱気な坂道、クールな今泉、情熱的な鳴子という分かりやすい一年生キャラが登場してきていました。その後に登場した、得体の知れない三年組。対比により、巻島のみならず、田所も金城もミステリアスに感じますね。ここから先、打ち解けていって、謎めいた印象からどんどん人となりが分かってくるところが好きです。正直、私はここの時点では巻島に落ちておりません。のちほど「ここで落ちてしまったのだ」というところを説明いたしますね。
細身なイメージのある巻島ですが、洋服の下はキレイなシックスパック。説明するものでもないので簡潔に。エロス。
ロードレースに詳しくない小野田や実際の選手ではない幹に対して「◯◯は△△だからできない」という説明を丁寧にしてくれる存在が巻島です。また、このとき「△△だからできないが、□□をしたら可能」という具体的な解決案も教えてくれる。3巻125ページ〜では、「8分の差がついているから小野田は今泉たちにおいつけないが、ケイデンスを10上げれば可能」という説明。この部分以外にもちょくちょく出てきますね。5巻181ページでの「ギアを2枚落とせ 周回ペースは落ちるがラクに回せるはずだ」とか。28巻P13での「つま先をクランクのトルクかけるところで前にスライドさせるイメージで回せ 軽いフレームはそのほうが進むショ」などもですね。序盤から渡英するまでずっと、優しく教えてくれるんです。
ピエール監督が車に乗り込んだ際、「なんでオレがトランクなんだ」と思いつつも口に出さずトランクに収まる巻島。なんて可愛いんでしょうか。サイズ的に田所が入れなかったのも理由とはいえ、幹とピエールへ座席を譲っているんですよ。なんて優しいんでしょうか。
「小野田が追いつくなんてムリ」とずっと減らず口で、少し嫌な奴感を出すも、田所がイジるので嫌な奴になりきれないのが可愛いんですよ。コミュ障でありながらも親しみやすさがにじみでちゃってる。4巻155ページでは後輩である幹ちゃんですら「先輩初めはムリだって言ってましたけどね」とニヤニヤしながら言っています。
このイジられ上手っぷりはSPARE BIKEでの先輩からの扱われ方でも出てますね。イジって切れるタイプじゃない上に、おもしろい反応返してくれるから、先輩たちついつい巻島に構ってしまってしまうんですよ。峰ヶ山ヒルクライムで一位とったときに笑顔で手あげろーって言ったり、オレが先に山頂ついたらコンビニおまえの奢りなーって言ったり。
田所のダンシングの例えが「まるでサーカスのクマ」って。言われてそんなに悪い気しない例えがすぐに出てくるのすごくないですか。可愛らしい感じのたとえ。人をイジるときって言葉に気をつけないと結構刺さったりすると思うんですが、この巻島のワードチョイスよ。サーカスのクマ。サーカスのクマ! いいですよね。18巻64ページでも「ああクマがちょっとうるさくってな」です。田所クマちゃん扱い。
一年レースで小野田が今泉に勝ちそうになったとき、一番大きな声で応援していたのが巻島。「イケっショ!!」「ドリームっショ!!」な巻島には田所がびっくりしてますね。基本的には冷静を装っている巻島ですが、時折、かなり情熱的な側面を出してくるときがあります。ムカついたり不甲斐ない思いをしたり八つ当たりしたりするとき、怒鳴ったり叫んだりと大きな声をあげます。でもこういうとき、絶対に手や足は出さないんですよ。自転車に乗ってるときでも、ハンドルに拳を打ちつけたりしない。ゴミ箱などが近くにあっても、モノにあたって投げたりとかはしない。かならず言葉で解決しようとする。このあたり紳士で理性的な側面が見えて愛しいですね。
雑記でも何度か言っていますが、巻島は照れた顔が最高に可愛いんですよ……。褒められたときとか、予想がはずれちゃって決まり悪いときの顔がとってもキュート。5巻58ページと5巻61ページも見てください。私はこの5巻61ページの可愛さにやられましてね……フフ……。このあとも魅力が続きますが第一の巻島沼落ちポイントなんじゃないかと思います。頼れるけどちょっと怖くてミステリアスな先輩っていう表面が捲れて内側が見えてきた頃合いですね。
この5巻という巻は小野田の中で巻島の存在感が増してゆくパートでした。小野田に対し、やる気が出て、かつ何をやればいいかを示す言葉を与えてくれていますね。経験値が足らないから「とにかくペダルを回せ」と言う。練習がんばれとかふわっとした言葉じゃなく、とにかくペダルを踏めという具体的支持。モチベーションだけ上げられても、何やればいいか分からないとやる気萎えちゃいますもんね。8巻73ページ、インハイジャージに袖を通した小野田に「似合ってる」っていうのもいい。おまえも仲間なんだよって迎え入れてくれている感じが温かい人です。
杉元をデコピンしている手元をよくご覧ください……人差し指でしか突いてないんですよ。杉元は「あだっ」って言ってますが本当に痛いときって声でないので、ちょっとしたジャレ合い程度のもの。ちなみに指細くて長い男性に試しに全力でやってもらったんですが、そんなに痛くなかったです。いや、痛いではあるし、おでこ赤くなるけど、「っ〜〜〜」とはならなかったんですよ。本当に「あだっ」て感じ。優しいですね。
「手足が細くて異様に長い!!」とあるんですが単純にスタイルいいんですよこの人。たまに「アンガールズ田中みたいな感じだよ」と言われるんですが違うんですよ。それはどちらかというと御堂筋くんです。巻島、身長176cmで実はそこまで高くない。なのでバランス取れててただのモデル体型。時折見られる私服もスキニーなボトムがよくお似合いですよ……。
巻島があまり親しくない人と仲良くなろうと一生懸命話すときの「〜かい!?」「キミ」「(にこっ(不気味な笑顔)」が私はすごく好きです。相手が歩み寄るまで待つのではなく、自分でなんとかしようとする姿勢は本当に見習いたい。私が持っていない、人間として巻島を尊敬できる部分の一つです。私は、歩み寄りたい人がいても、何かやらかしたらとか、恥をかきたくないからとエゴで寡黙になってしまうことが多いです。そんな中、巻島は、ぎこちなくても、うまくいかなくても、相手のために近づこうとする。歩み寄ろうとしてくれる。そんな巻島だからこそ、後輩も同輩も先輩も、みんなが親しみを持つんでしょうね。
「趣味はグラビア鑑賞です」って言える度量が良い。しかもほぼ初対面に等しい後輩相手に言ってのける。エロに対して清々しい。むっつりも悪くないけど、人見知りで緊張してしまう性格なのにオープンスケベというギャップがたまりません。
自分のことを「オレは人に優しい言葉をかけるのとかはずむ会話っつーのが一番苦手」って言ってますが、充分優しい言葉かけてくれてますよね……。はずむ会話はたしかに出来てないけど、しようとしてるだけ偉いのに、「ダメだ やっぱりダメ」という評価を自分に下しています。また、SPARE BIKE1巻43ページでも、毎日練習ができていないことに対し「「けど」ばっか 何やってんだオレ」と反省しています。いや、2日おきでもやれているのすごいんですよ。なのに自分が言い訳ばかりでダメだって反省をする。えらいです……。
巻島はいつだって相手に選択肢を与えてくれるんです。黙ってオレについてこい、ではなく、ついてきてもついてこなくても構わない、という姿勢。あくまで相手に判断を委ねる。もちろんついていきますともどこまでも〜〜〜!! という私の感想はさておき、相手を無理に束縛しようとしない優しさが好きですね。最終的にどうするかはおまえ次第だぜっていつも言ってくれている気がします。背中で語る男。
小野田が「異様な走り…あんな自転車の乗り方もあるのか」と巻島の背中を見て思うシーン。何事においても、色々あっていいんだって思わせてくれる存在って重要だなと思います。綺麗なフォームで勝利する方法は至るところに転がっている。けど、特殊なフォームでも勝ちに繋げる道があると証明し、新たなルートを開拓できる人ってすごいですよね。でもって、正解を作らないようにするために巻島はたくさんの努力をしてきたんですよ。彼の存在は次世代クライマーたちの光。自分らしく勝利できる。努力さえすれば道は開かれる。正解は自分で作るもの。なんて格好いいんだ、巻島!!
このシーンの前、一年レースで坂道が無茶な走りをしたときにも片鱗が見えています。小野田が無茶をしようとすると「転ぶ」「転ぶショ」と転ぶことを真っ先に危惧するのが巻島なんです。この前の年に金城と古賀が酷いケガをしていることもあると思います。大事な仲間にケガしてほしくない、自分が注意して防げるケガなら防ぎたい、という優しさ。バファリンか? 巻島は。半分が優しさでできている男。
2コマ目をよく見るとですね、ペダルから足を離して、左足を地面につけて転んだ小野田を待っています。なのに「すいませんお待たせしちゃって」に対して「う…いやべつに待ってないショ」って! 小野田を気づかってるんですよ。小野田が「気を遣わせちゃったな」と思わないように「待ってない」って言う。 この次のページも!小野田がまた転んだときに、左足!!下ろしてる!!! ほらやっぱり巻島はバファリン……。優しさに包まれたならきっと…目に映るすべてのことは…巻島……。
自分が個性的だと分かっているからこそ、他人の個性も重んじる。自己流を貫け、と巻島が背中を押してくれたからこそ小野田のハイケイデンスクライムは形になったので、やはり彼が与えた影響は大きいですね。
ずっと似たようなことばっかり言ってるじゃんって思われるかもしれないんですが、やっぱり巻島のいいところは小さくて気づきにくい優しさだなと思いまして、今回その優しさエキスを抽出して一つずつ触れていきますよ……。このページ、レース中にも関わらず、一年が来たことに真っ先に気づくのが巻島です。たぶん来るだろうなーって思いながら、来そうなポイントに来たら毎回観客席側を確認していたのだと思うと……………………ハァ……好き。そして8巻60ページでも小野田が来たのを最初に察知するのが巻島です。
「自分で背負い込みすぎ」「レースに負けたら機材を疑え」などの言葉で小野田を激励。ダメなのは全部自分が悪いからだ、って思い始めた奴が出てきたら、そっと背中をおして、そうじゃないよ、って声をかけてくれる優しさ。あと、173ページ2コマ目の横顔が可愛くて格好良くて好きです。顔がいい。9巻38ページで小野田が初インハイ現場に不安がってるときの対応も最高。「心配は走り出してからしろ」「今回はオレたちがテッペンとるんだぜ〜」など。21巻128ページでプレッシャーに襲われている小野田にも「今は…楽しめこの緊張感を」といいながら背中をポンと叩きます。誰かがぐるぐる考えて青ざめていたらそっと背中を撫でてくれるのが巻島です。
「雨の日も寒い日も指先が切れて動かなくてシフトチェンジができなくても登った」「夜中も朝も登った」。巻島は少しひねくれているけど、大事なところではまっすぐなのが素敵です。詳しくはSPARE BIKE1巻に描かれていますが、本当に努力家なんです。どんなに好きなことでもここまでして継続できるのすごい。三日坊主で言い訳ばかりの私は、こういう人本当に尊敬します。そして180ページの「突破するっきゃないっショ」の顔が好きすぎる。格好いい……!三秒以上見つめると動悸が……!これ以上見たら…生きて…帰れないのでは………?
金城はこの合宿で、小野田の課題として自分で考える力を身につけてほしかったわけですが、巻島は全部答えをあげちゃうんですね。ただ、すぐに教えるのではなく、5周までは待つ。自分で気づく時間を与えてやる。やっぱり待てる男、巻島。その上で、手を貸さないとそろそろメンタルやられるなーってタイミングで颯爽と現れて助けるんですよ。大事な仲間で、同じクライマーだから。
SPARE BIKEでのジオスに対してもそうですね。人によっては「古くなったから捨てるか」くらいのものになりかねないそれを、大事だから、特技を捨ててまで連れ添おうとした。人に対してもモノに対しても、真摯に向き合う彼が好きです。あと183ページの巻島は全体的に作画が良い。セクシーだし可愛いしなんなんだ、私を惚れさせるために全力なんじゃないかと錯覚するレベルです。あっ、私が勝手に惚れただけでしたね。すみません。
「自分がイレギュラーで自己流だから 変わり者の天気(=雨)も嫌いじゃない」って偉い。自分に厳しく他人に甘いところありますよね巻島。私自身が、わりと自分に甘い人間なので、自然にそういう振る舞いができる人に憧れます。
この「くるり」可愛すぎか? リアル世界でも男性の天然パーマに弱い人です。実はわりと手嶋のビジュアルも好きです。単純に私の趣味でもあるんですが、もし巻島がサラつやロングヘアーだったら……いや、やっぱりどうしようもなく好きになっているでしょうね。でも天然パーマで、より一層好きになっていますね。巻島は破壊力の塊〜〜〜!
合宿で1000km走り抜けてきた小野田に対して「がんばれ」などと言わずただ黙ってボトルを渡す。もうすでにがんばってることを知ってるから「がんばれ」なんて言わないし言えないんだろうな。また、小野田2回目のインハイも忙しい時間を縫って駆けつけてくれています。実際、口では何とでも言えるけど、行動で表されると本気で思ってくれてるんだなって、されたほうも嬉しいですよね。口では何とも言わないのに、行動で想いを示してくれる巻島が愛しいです。
「金城の“手足のようなバイクコントロール”にしびれる」や、9巻94ページ補給持ってきた幹に対して「悪ぃね お “冷えてる”ね」、13巻123ページ「田所っちの“でかい図体だったら”効果は3倍」など、何が良いのか、どうすごいのかをきちんと褒めてくれる。ちなみにお世辞のときは「ステキだな」などちょっと雑になります。小野田のフィギュアやくも太郎に関する感想なんかがそれにあたりますね。
円陣組むぞってときに「馴れ合いとか苦手なのよね」なんて言っておきながら、小野田を円陣に誘うのは鳴子でも金城でもなく巻島です。そして公式ファンブック第一弾でも司会役つとめちゃってさー! もー! そういうとこホント好き!
私も犬を飼っているのですが、動物飼っている人や犬が好きな人って聞くだけで信頼度が増します。こちらに関して動物が苦手な方もいらっしゃると思うので何とも言えないため、かるく流しますね。
巻島は所作の節々に育ちの良さが垣間見えるんですよ。おうちでスリッパを履くこととか、飲み物飲むときにストローが欠かせないとことか、手を出すとしてもデコピン程度だったりとか。あと一番顕著なのが言葉。巻島って男の子っぽい言葉を使うわりに、「だまれ」「殺す」って言ったことがありません。セリフまとめのページ検索で調べていただくと分かると思います。じゃあ何を使っているかといいますと「うるさいショ」「死刑」などなんですよ。相手が傷つくような強い言葉を遣わないんです。死刑って……小学生かよ…! ちなみにSPARE BIKEでは川端先輩が「ラクガキしたヤツを“ブッ殺す”」って言っていたのを聞いて真っ青になってビビってます。かわいいいい!! 育ちがよいし性格がよい……。
キレイではありながらも、ところどころ雑さが見えるのが好きです。CDが斜めに立てかけてあったり、クツが箱から出されたままだったり。ほどよい肩の抜き加減。キレイだけど窮屈感がないのがいいですね。
雑誌、DVD、CDに良いオーディオ機器。自転車系のものとグラビア関係でしょうか? この部屋、わたしなら絶対退屈しない……。また、公式ファンブック54.5のほうに最近ハマってることとして「自転車で行った先のコーヒーショップのコースターを集める」らしいので、何かものを集めるのはわりと好きなタイプっぽいですね。だから小野田のフィギュアにも抵抗がないんだと思います。アニメへの理解はできないけど、集めたい気持ちはわかる、みたいな感じでしょうか。
背もたれのある椅子に対して、背もたれをかかえこむように座る巻島。かわいいです。私はこの椅子になりたい。足の長さも映えますねぇ。
正直、福富の話ってフラットに話すの難しいと思うんですよね。田所も複雑そうな表情している通り。総北は「あいつがやりやがった」って話をしても全然おかしくないのに、そんな事件なんてなかったように振る舞う。さらにいえば、巻島は影で人を褒めるタイプです。それ言われた本人が一番うれしいやつじゃんっていう。11巻180ページ「役割果たすつった…小野田坂道つう男はさ…そういうのキッチリ守る男なんだわ」とか、12巻45ページ「知ってるか小野田…オレが個人練習で裏門坂一緒に登った時密かに心躍らせたこと」「一緒に走った時そいつ(=期待)が確信にかわったんだ」「クハ!!知るわけねーか 言ってねェからな!! 口がさけても言わねーけどな!!」とか。金城にあんなに嬉しそうな顔で言っておいて、小野田本人には言わないんです。これってのちほど人づてに聞いたら一番嬉しいやつ。
「田所っち言い過ぎショ」からの、田所の支えを失ってフラフラしてしまう金城をすぐ支えてやる巻島です。さらに、あれだけジオスを変えようとしなかった(=SPARE BIKE5巻参照)巻島の「自転車はどうにでもなる」発言。そして上記項目21でもありますが、誰かのメンタルがやられそうになると助けに行かずにはいられない巻島です。人が傷ついたり痛がったり苦しがってたりするのが嫌いな優しい人。また、16巻78ページで今泉のメンタルが回復したときにも真っ先に気づくのが巻島。27巻151ページで鳴子に肩を貸しているのも巻島。この慈愛に満ちたやさしい笑顔よ……。
「行こうぜ〜」「やるんだぜ〜」って言いながら小野田の緊張感をほぐしてくれる。たまにしかでない「◯◯ぜ〜」のカッコかわいらしさが好きです。
「一度転べば落ち着く」のが小野田って分かっているところや、11巻120ページで「今泉 鳴子 田所っち 平坦道で仕事した連中が脚にきてるショ」など。後ろにいるのによく気づくよ…!そして、13巻145ページでもメンタルがやられてる今泉に最初に気づいています。13巻205ページでも、ついてきていない田所に最初に振り向いて気づくのが巻島です。22巻126ページでも、金城の膝が故障したことにいち早く気づいていました。
スプリンターたちについて「花形」「ハデでまっすぐで飾りがない」「実力にウソがつけない」「勝ち負けは力の差」などと褒めています。自分が平地で亀だって言われている分、嫉妬することもあるでしょうに、素直に褒めているんです。スプリンターはスプリンターで、クライマーはクライマーですごいって思えているからなんでしょうね。他人を認められるのは素敵な人にしかできないことだ。
もうすぐ山ってところのこのシーン、巻島めっちゃ楽しそうな顔してるんですよ。楽しいんだね山、楽しみなんだね山…! アンニュイなお顔も好きだけど、生き生きとした表情の巻島も好きです。
基本的にネガティブだったり気弱なところのある巻島なんですが、金城の「そいつら全員けちらせ!!」に対しての力強い「あいよォ!!」と余裕綽々で楽しげなスマイル。11巻63ページの、顔だけで「大丈夫」って言ってる感じも好きすぎます。また、13巻131ページでも、体調不良に陥った田所が真っ先に頼る存在であることからも、周りからもこう思われてるんでしょうね。いざというときに頼りになる男。インハイ最終日22巻179ページで金城に一年を託された際も「まかせとけヨ オレはイレギュラーが得意なんだ」と。まかせとけ、ですよ。格好よすぎる。
東堂に対して「いくよいつもの!」からの「いやいいっショ」「いいつってるショ」など。何もリアクションされずに静かに聞かれるより、東堂もやってて楽しいと思うんですよね。巻島のツッコミあったほうが。あと133ページの「おまえ裏では“森の忍者”て呼ばれてるぞ?」とか、23巻58ページの「コントか…」などのツッコミも好きです。
小野田の落車により東堂と勝負できなくなったときも、切ない表情を浮かべながら仕事をこなす男。11巻123ページでもそうですね。少し進んだ11巻166ページも、東堂に煽られて一瞬心が奪われたものの理性で踏みとどまる。自分一人の感情でチームが崩れてしまうのを恐れ、我慢する。時に感情が爆発する巻島ですが、やっぱり「理性」のほうが強いんですね。それか、仲間を思うっていう「感情」なのでしょうか。いずれにせよ、博愛なところが素敵です。
「いなくなっちまったもんはしょうがねぇ」「1人がヤケドしたからみんなで火の中に入りましょうって言ってるのと同じ」「べったりした友情苦手なのよ」など、冷たい言葉を放ってヘイト役を買う。巻島がこういう役を買うことで、見放した人たちも「だって三年の先輩が突き放したから」って言える理由が生まれるんですよ。鳴子はとくに友情に熱い男だって分かっているからなおさら、言い訳を作ってやる必要があると思います。切り捨てなくちゃいけないけどどうしようって全員がなっていたら、その間にも差は開いていく。この差を縮めるには誰かがヘイト役を買ってでもぐいぐい引っ張る必要がある。その役割を担ってくれるのが巻島です。この後も、14巻40ページでの「田所っちは置いていく!!」「悠長にチームメイト待ってられねー」「捨てなきゃいけねぇ駒」もそう。冷たい人だって思われてもいいから、チームとして勝つことを目指すし、田所の意志(=オレを放ってでも勝ちにいってほしい)を汲むんです。本当なら助けに行く役をやりたいのに、それを抑えて、あくまでヘイト役。なんて格好いいんでしょうか。
「オレの呼吸にリズムを合わせるショ」のエロさがすごい。また、名シーンである28巻P22-23「オレはいつでもおまえと走ってるショ」「そう思えば勝負なんざいつでもできる」の、詩のような言葉が、センスあって好きです。あんな風に素敵な言葉で口説かれたいですね…。ロマンチックだ。巻島は自らを現実主義者って言ってますが、やっぱりロマンチストだと思います。そういうところにも惚れてしまったのです。
教え上手、というところと、人のことがよく見えている、というのにも似ているんですが、全体の状況把握に長けた人。大人になっても仕事できる人になりそうですね。
「昨日から腹の調子がえらい悪い」に対して東堂も「おまえがそんな言い訳で走らないわけない」って言っていますね。すーぐバレちゃってる。また、11巻153ページでは前後タイヤがパンクして東堂との勝負ができなかったときに「心配すんなヨオ グラビアでも見てここで回収車を待つさ」って軽口を叩くところも好き。東堂が悪く思わないように配慮してくれている。この他にも、11巻167ページ「今のはストレッチさ」12巻68ページの「上げめに登ってきたからウォームアップは済んでるぜ」の減らず口感や、13巻137ページの「トイレの髪がないってさ 個室で真っ青な顔してた」18巻66ページの「金城ホラ部室にグラビアアイドルきてるっショ」の分かりやすいウソが好きです。
「一心にゴールだけを見てる」12巻83ページ「絶対に山は譲らないという顔」SPARE BIKE5巻133ページの「こっちを見てない…!」でただまっすぐゴールを見つめる笑顔。これだと決めたらその道をひたすら進む、頑固でこだわりの強い彼に惹かれます。スパイダークライムで速くなれるように鍛え上げたのも、この目標に向かってまっすぐなところがあるからですね。
「もっとうれしそうな顔をしたらどーだ」と言われてからの下手な笑顔。しろって言われたからがんばったのだ…かわいい…。その後も東堂に笑顔の指示をうけてがんばって応じる…かわいい…。SPARE BIKE1巻70ページの「笑えー手あげろー」で頬染めて汗かきながら対応。神対応じゃないですか。がんばりすぎの可愛すぎ。笑顔、うまくなりたいんだね……。でも時折見せる笑顔だからこそ、真実味があって、見れたほうは嬉しいですよ……。
このシーン、口には出さずとも、巻島以外は小野田が追いつく可能性をほぼゼロと思って走っているんですが、巻島は信じているんですよ。実際、11巻182ページでも鳴子が「信じとらんかったのはワイの方やんけ」と言っているんですけど、序盤よりも後半、もっと可能性が低くなってからこそ、小野田を信じる。そのほうがずっと難しい。いろんなプレッシャーがかかっている上、レースで体力が削られていく中、仲間を信じ続けるのってなかなかできないですよね。口で「信じよう」というよりも遥かに難しいと思います。12巻32ページでは巻島以外が「ほんとうに追いついてきやがった」となってますが、その前のページ、26ページで巻島は「待ってたぜ」って言ってるんですよ。誰よりも信じていないように振舞いながら、誰よりも最後まで小野田を信じていた。なんて素敵な男でしょう。
「よく来た坂道ぃ!!」12巻110ページ「尽八ィィ!!」などですね。こういうの、個人的に好きです。恋人が、他人に私のことを話すときは名前で呼んでいるのに、ふたりでいるときはサン付けだったりするときとか、可愛らしく思います。その逆も然り。
悲しいことはキツい言葉で突き放すふりをしたり、口に出さなかったり(イギリスへ行くこととか小野田の落車についてとか)するんですが、金城に伝言で「ありがとう」を残してから前へ出て行くんです。また、27巻133ページの、1位をもぎとった小野田に抱きついたときの最高の笑顔も素敵。あんな笑顔でギュってされたら、言葉で嬉しいと言われるよりはるかに伝わりますね。
ニヤけた顔で登ってくる12巻66ページからの、12巻87ページ「手は抜くなよ」に対して「抜いてたらここにはいないっショ」の表情。前の11巻34ページの「こっちも1mmもゆずる気はねェショオオ!!」なども素敵。東堂と競っているときに見せる、巻島の余裕ない真剣な表情が好きです。ショオオ!!な本気の表情。勝ってくれって心から思う。好き。
この「クハ お互いにな」の一言にライバル東堂を対等な存在として認めている感じがにじみ出ていて好きです。減らず口を叩いてもよさそうなところですが、巻島は基本的に何かを他人のせいにすることがないんですよね。想定していなかった自分に落ち度があるって考え方。大人ですね。
「だといいけどね」のこのシーン。他の分野の選手を認めたりライバルを認めたり小野田を信じたりするところとも繋がるのですが、巻島は「突破方法はあるといえばあるがほぼ実行不可なプラン」まで視野を入れています。普通の人だったら「一応、一つだけ解決策あるけど無理だよねー」ってところを、選択肢の一つとして入れている。それは彼が、自己流で個性を貫いてきたゆえなんでしょうね。その“唯一”の方法を警戒する男、巻島。
よせよォ裕介、考えろ裕介、反省しろ裕介。なんだこの言い回し。かわいいにもほどがありますよ。
小野田の落車のことも田所の体調不良のことも、なんとか自分一人で解決できないか奮闘します。抱え込んじゃうタイプなんでしょうね。結局は秘密を抱え込むことができずに吐き出してしまうんですが、相手から「もっと頼っていい」ってモーションがない限りは、自分でなんとかしようとする。自分に厳しく、他人に迷惑をかけないようにがんばろうとする、そんな健気さと男気が好きです。
このときの小野田に対し、こんなに丁寧に説明しないでも「いいから黙って先輩の言うことを聞け」的なことを言える立場にあるんですよ。三年で、同じクライマーで、インハイ出場二回目。にもかかわらず、なぜ「ダメ」なのか、どうして「無理」なのか、ちゃんと諭してくれる。できた人だと思います。
「くやしくないのかって言ったな くやしいさノドかきむしってのたうち回る程にな」「けどそいつは明日の糧にしまっとくんだ 今出してもくさっちまうだけだ」からの25ページ「クハ ったく世話ぁやけるショ1年わ」でクタクタな巻島。後輩たちの前では余裕なニヤケ顔で鼓舞しておいて、裏では汗だくの息切れ。格好つけていて、ちゃんと格好つくの反則です。格好よすぎます。
オープンスケベの件もそうなんですが、ムダな隠し事をしないんですよね。このときも、東堂が「それは逆だよメガネくん」泉田が「逆ですね」と言っているのに対して「何かあって走れなかったら、逆に追いつく」と何が「逆」なのか教えてくれる。初心者で焦ったりしやすい小野田へ助け舟を出してくれるんです。自分で考えろって言うことなく、教えればいいってスタンスで教えてくれる。そんなちょっとした配慮と優しさ。
「おめーがそう想うなら全力で想え」のシーン。それがレースにおいてどんなにムダなことであっても尊重する。御堂筋との対比もあってやけにやさしく温かく見えます。巻島自身、個性のかたまりなので、「個」を大事にしたい精神があるんでしょうね。
「人生と同じだ 常に不平等だ だったらどうする そいつを どうやってひっくり返すかを考えんだヨ!!」もそうなんですが、やっぱり巻島も総北メンバー。あきらめない男、あきらめない精神が根深いんですよ。もともと1年のスパイダークライム習得時からある「あきらめない」精神ですが、この三年間で総北魂が結構育ったのではないでしょうか。寒咲(通司)から受け継いだものもあるんでしょう。素敵ですね。
「その声が震動になって 走ってる選手のケツ押すのさ」「ケドただ走ったんじゃ客は応援しねェ」「ヘンなヤツ がんばってるヤツ 目立つヤツ そういうのに集まってくんだ!!」と言っているのですが、この「ヘンなヤツ(=スパイダークライム)」「がんばってるヤツ(=ゴールしか見てない)」「目立つヤツ(=緑の髪)」どれも巻島に当てはまるんですよね。きっとこれまでも声援でがんばれた局面があったんだと思います。
「てっきり三年の巻島さんがエースなのかと」と小野田が言っていますが、今泉を全力サポート。そして「若さってのはさ いつだってぶつかって失敗して潰れて 思い通りになんねェってクチャクチャになるモンだ けど万に一回誰もが想像できなかった“でたらめ”をやっちまえるもんなんだ」と、年下に対するリスペクトを忘れない。上司にしたい男ナンバーワンなんじゃないでしょうか。
なんだろう、なんでか分からないのですが、この駄々っ子っぽい言葉が、すごく愛らしくて好きです。うまく説明できなくてすみません。ただ可愛らしい。
田所と金城、丸々三年間の付き合いでありながら「泣いてる!?」ってなっていますね。もちろん金城も田所も涙を流してから表彰台に立っていたわけですが、巻島、表彰台ではっきりと勝利を確信して、実感で号泣したんでしょうね。巻島って人前でなかなか泣かないのですね。弱さを見せない、格好つけしいなところも愛しいです。秘密やウソが下手なことといい、最後の最後でちょっとツメが甘いのが本当に可愛い。可愛いね。
秋葉原に慣れず、キョロキョロ。でも三年メンバー内では先頭に立ってる。やっぱり頼れる男ですね。先頭に立つお兄ちゃんぽさと、キョロキョロそわそわする弟っぽさの合わさった行動が愛らしくて好きです。
巻島が凹んでいるときの表情、色気が止まらないですよね。もともとアンニュイなお顔立ちしているのあるので、憂いを帯びた表情はなんとも絵になる美しさです。どうした額縁に入れて飾って欲しいのか? ってくらいの美しさ。
イギリスへ行ってから約一年後。髪が伸びてます。また、表情も丸くなった感じですね。高校のときのほうがトンがってた感じあります。SPARE BIKE1巻での高校一年春、5巻での高校一年秋を経て、原作での高校三年、大学一年。成長してゆく中で、見た目もそうですが精神や行動、顔つきなども大人びてゆく彼の成長を見ていると、なんだか胸がいっぱいになります。この感情……巻島は……私の孫か…………?
「部活は辞めた て思ったケド 辞めるのも何かくやしかったから出た」かーーわいーー! そしてえらいー! 負けず嫌いだからこそ自分に厳しくしているのでしょうね。えらいなあ。本当に。なお、高校まで巻島は一人でずっと練習してきているんです。ここから部活で一生懸命がんばって、金城や田所という仲間に出会えて、後輩にも恵まれて、インターハイ優勝。感慨深いですね。作り笑いが下手だからって友達うまく作れなかったのもあるのかもしれないですね。でもそんなことで判断しない、自転車で語り合える仲間たちともぎ取った優勝。そりゃ号泣するわ。
先輩たち、人によってはブチギレていいレベルのバカの仕方をしてしますが、何も言わずに黙って先輩の言うことを聞く。先輩を立てる巻島は、えらいです。ここも育ちの良さって感じがします。お客様に恥をかかせない、といいますか。
高校一年生のときから、あんぱん、牛乳、ヨーグルト、の組み合わせをコンビニでよく購入している様子。牛乳のメーカーはわりと変えているみたいですね。あと、巻島はアクエリ派でなくポカリ派だったり。そしてアイスは必ず棒アイス。スプーンで掬って食べるやつ好きじゃないんでしょうか。ハーゲンダッツみたいなやつ。
のり弁。おかずは、ウインナー、卵焼き、黒豆、きんぴら、魚の切り身? 巻島の御母様はわりと庶民的なお弁当を作りますね。巻島、棒アイス好きなところといい、ちょいちょい見せる庶民ぽさがいい。コンビニでは高いやつ買っちゃいがちだけど、三年になってからなんですかね。SPARE BIKE4巻の購入物とSPARE BIKE 1巻での購入物、中身は同じでもランクが上がってる。もしかしたら昔、お金持ちであることでからかわれたのかもしれないですね。三年になってふっきれたのかもしれません。ただ、根本的な育ちの良さ感から察するに、彼は成金ではなさそうです。
「このスリルたまんないショ!!」って考えがよい。巻島のそばにいたら退屈しないと思います。いつだって曲がりくねった道をまっすぐ突破しようとする。
激落ちくんという発想はないのか巻島!ペンキを上から塗るという発想もないのか巻島!なぜノコギリでくり抜いたんだ巻島!おもしろくて好きです。
SPARE BIKE5巻P130「おまえいいヤツショ」と話しかけているように、自転車はもはや巻島の友達、またはパートナーみたいなものなんですね。ただのメカという認識から離れ、自分を支えてくれる相棒のようなニュアンス。自転車をそのように考え、大切にできるところが素敵です。
ビジュアルが安定してからというものの、巻島の魅力は拍車をかけるばかりです。スッと通った鼻筋、奥二重ぎみの桜花眼、憂いを帯びた下がり眉、縦に並ぶ二つのホクロ、せまく形のいい額、逆三角な輪郭。どこを切り取っても好きな要素しかありません……。また、細長い指や手足も優雅です。品のあるルックスですね。髪を結んでいるときも垢抜けた感じがあって好きです。
最後の最後に何元も子もないこと言ってんだって感じなんですが、もはやすべてなのでどうしようもありません。というより、いつのまにか好きになっていて、いつのまにか抜け出せなくてって流れだったのです。本当に、蜘蛛の巣のよう。透明で気づかなくて、なのに気づいたときにはもう抜け出せない。
太宰治「お伽草子」の「浦島太郎」より引用する次の文章が私の心境に近いです。
好き嫌いは理屈じゃないんだ。あなたに助けられたから好きというわけでもないし、あなたが風流人だから好きだというのでもない。ただ、ふっと好きなんだ。
どこがどう素敵かというのは、探そうとすればいくらでも探せて、話そうと思えばいくらだって語ってしまえるのではないかと思います。けれども、私は、理由ありきで彼を好きになったわけではないのです。ただ説明しろと言われたら、上に書いてある77個、きっとこんなところを好きになったのだと言えます。
あらためて、誕生日おめでとう。君の存在に感謝!
N.S.